実のところ、私、これがはじめての大腸の内視鏡だった。
しかも念のためにと、胃カメラもセットで両方初体験。
いや、怖い、マジでヤダ( ;A;)
しかし、三十過ぎの良いオッサンが、人間ドッグの検査でビビっていてはいけないよな、と自分に言いきかせる。
事前に、私の職場の同僚で胃カメラ経験者に話を訊いてみると、どうやら鼻からと口からの2種類あるらしく、当人曰く、鼻からが楽とのこと。(個人の感想です)
よし、選べるなら鼻からだ!
それでもムチャクチャいやだが。
私「今日の胃カメラは鼻からとか出来ます?」
先生「いえ、口からしかできませんね」
(ええぇ~マジかぁ)
どうやら、苦しいのはカメラを喉に通すところで、1度飲んでしまえば、マシになるらしい。
麻酔もするので、そこだけ頑張って乗り越えるしかない!
麻酔は飲み薬で口に含んでから少しずつ飲みながら喉の全体に効かせるらしい。
説明を受けた後、控室に通されてから、しばらく待たされる。
嫌なことを待つ時間は、本当に長く感じる。
ホントに帰りたい。
カーテンで仕切っているが、向こうでは先客(?)が胃カメラの真っ最中の様子。
どうか頑張ってくれ。私はダメそうだ。
そしてようやく麻酔の薬が看護師さんから渡される。
体感ではかなり時間がたっていたように感じるが、時計を見る余裕はなかった。
看護師さんに言われるがまま、薬を口に含む。南無三。
看護師さん「はい、ゴックンして~」
ゴックン!
・・・ああ!うっかり全部飲んじゃった! Σ(゚д゚lll)
なにやってるんだ!俺、、。
説明でちょっとずつって言うてたやん。
え、、、これってお代わりとかできるの!?ヽ(´゚д゚;≡;´゚д゚
)ノアタフタ
なんてアホなこと考えながら、動揺しているうちに、忙しそうにどこかへ行ってしまう看護師さん。
ああ、お忙しい中、お疲れ様です。(;’∀’)
ゴックンなんて言うからゴックンしちゃったよ(?)と心の中では人のせいにしつつ、
こういう時、変に遠慮してしまい、言い出せないヘタレな自分がうらめしい。(T T)
そして、「まあ、一応飲んだしきっと麻酔効いてくるよな」
と無理やり自分を納得させる。
しばらくすると口の周りがほんのり痺れてくるのを感じた。
以前親知らずを引っこ抜いた時を思い出すなぁ。
よかった、だんだん効いてきた。
が、
やはり効き目はいまいち。(;’∀’)
もう不安しかないが順番は回ってくる。
促されるままに診療台に乗り、横向きに寝かされ、中が空洞のマウスピースを咥える。(エンドリーダーというらしい)
このマウスピースはカメラをスムーズに体内に送る治具なので、当然必要なものだが、口が閉じられなくなり、喉が無防備になるため、私の恐怖心は増加するばかりだ。
目の前には先生とモニターがあり、画面は本人もみられるようになっていた。
先生「カメラ入れていきますね~」
私「フガ」(辛うじて少しうなずく)
あわわわわ ((((;゚Д゚))))
そしてその時はやってきた。
固いゴツゴツしたものが喉を圧迫する。
くるしい!!
コレを飲むの?いくしかないのだが、いけるのか?
そして麻酔は効いているのか、いないのか、、。?
・・・
うん、効いてないわコレ!!
先生「はい、頑張ってゴックンして~」
またゴックンの要求。 (´;ω;`)
よだれと涙をしたたらせながら、悪戦苦闘。
何度かのトライでなんとか飲み下す。
終始、隣で看護師さんが「大丈夫よ!頑張って!」と励ましてくれるのが有難かった。
なるほど確かに、飲んでしまえば少しは楽になったが、喉からゆっくりと移動する異物感は3年経った今でもはっきり覚えている。
モニターを見て何とか気をそらす。
カメラは食道を通り、胃に到達・・・
(おおおおぉぉぉ!)
先生は胃が荒れているとか、胃の組織をとるとか言っていたが、
それどころではなく、あまり覚えていない。
その後、十二指腸(胃から更に奥)まで確認して、はじめての胃カメラは終了。
これを人間ドッグで毎年する人は本当にすごいと思う。
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